塗装(粉体・溶剤)

静電粉体塗装とは…

塗料中に有機溶剤や水などの媒体を用いず、塗膜形成成分のみにて配合されている微粉体の塗料に帯電させ、被塗物にスプレーガンで吹き付け、加熱(150℃以上)して塗膜を形成する塗装方法です。

粉体塗装の特長


  1. 塗膜は強靭で耐久性に優れています。
  2. 静電塗装のため均一な厚塗膜が得られます。(40μ~150μ)
  3. エッジ部(角部)は一般塗料に比べて厚塗膜です。
  4. 有機溶剤を使用しないため無公害です。
  5. 塗装は天候に左右されず、且つ短時間で施工可能です。
  6. 高い光沢で美観を保ち環境に調和します。

粉体塗装工程

①前処理(化成処理)

めっき面の安定化及び樹脂皮膜とめっき面との密着性を向上させます。

②プレヒート

被塗物の水分除去及び内部のガス抜きを行います。230℃×60分加熱します。

③塗装前

④塗装中

専用塗装ガンからマイナス(-)に帯電させた粉体塗料を放出し、静電気力によって被塗物に塗料を付着させます。

⑤焼付完成

170~180℃×15~20分焼付けることで、粉体塗料粒子が再溶解し、さらに冷却することで硬化、成膜されます。

⑥膜厚検査

外観検査及び膜厚検査を行います。

粉体塗装加工設備


粉体下地前処理液槽 6,100(長)×1,660(幅)×1,600(深) 1基
焼付炉 6,600(長)×2,850(幅)×3,000(高) 1基
乾燥炉 6,600(長)×2,850(幅)×2,300(高) 2基

自動粉体塗装ライン


○自動塗装ブース 7,000×1,900×4,600 1式
○高速焼付炉
○低速焼付炉
○自動ライントロリー
手動塗装ブース 6,000×2,900×3,000 1式
立体自動倉庫 1式
パイプ自動研磨機 1基
自動タッピングマシン 1基
天井クレーン(1t+1t) 3基
モノレール(1t) 1基